"穢土"/えど(???)
無性/300余年/黒霞状/穢れの塊
もともとは自然が産む小さな穢れの塊でしかなかったが、数百年前に依狐と接触して、僅かにではあるが力を得てしまう。更に力を得るために山を燃やし、生物を殺し、依狐を殺そうとする。が、その場で頼依に取引を持ちかけられ、依狐よりも力の強い頼狐の魂を喰らう代わりに、死に掛けていた依狐を生かした。
それ以降は依狐(気狂坂)に憑いたまま、彼女の魂の時間を喰らい(気狂坂の不老不死はこの所為)、彼女の周りで死んでゆく生物の魂を喰らって少しずつ少しずつ肥大化している。
気狂坂は穢土のことを「死神」と呼ぶが、実際は神などではなく、ただの穢れ。
喰らった魂は分子レベルまで粉々にされて穢れの一部となる。転生も出来ず、意思も当然持てない。
だがその絶対数や質量は体内でも変化しないため(質量保存の法則)、"これ"が存在する場所は魂の重みで空間がやや歪み、霊や怪異を呼び寄せやすくなる。
仮に"これ"を消滅させた場合、喰らった魂は全て放出され、分子レベルから再構築される。しかし元の魂の形に戻るわけではなく近くにある分子と合わさるだけなので、喰われた魂同士が奇妙に混ざり合った魂として転生、或いは混濁の負荷に耐え切れず消滅することになる。
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